「約束の冬」上下巻 宮本 輝 著
10年前、留美子は見知らぬ少年からラブレターをもらう。
「十年後地図の場所でお待ちしています。
天気がよければ、ここでたくさんの小さな蜘蛛が飛び立つのが見られるはずです。
その時、僕はあなたに結婚を申し込むつもりです。」
そして10年後、その少年(青年か)に出会うのだが…
以下ネタばれにて読もうと思った人は読まないで下さい。
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ハッキリ言ってイマイチだった。
主人公が誰だかわからなかった。
意図的にそうしたらしいけれど。
というか、留美子の話は尻切れトンボになっていて、
ラブレターをあげた子の父親が主人公になって終わっていた。
私としては、その約束した場所で出会った場面で終わって欲しかったな〜。
そして、その蜘蛛が空を飛ぶ話。
そんなもん、ワシは知らんのだが、聞く人聞く人が全員知っていて、
しかも見たことある人が多すぎ。
んなわけねーだろ!!!
そして、父親が葉巻を吸うのだが、
みんな影響されて葉巻を吸うようになっている!!!!
んなわけねーだろ!!!
オヤジの別れた女が勝手に黙って子供を産んでいた。
んでもって、その娘とオヤジが妙に出会いすぎ!!!
んなわけねーだろ!!!!
軽井沢のゴルフ場で何番ホールを回ってるかもわかんないのに
発見できるなんて娘、超能力者?
留美子とオヤジも色んな所で偶然出会いすぎ!!!
ありえねー!!!
と、心のすさんだハニーの私には「うそくせー!作り話みたいだな!」と
小説にむかって文句をつけているのであった。
新聞の連載を書くくらいだったら早く流転の海シリーズの続きを書け!と言いたい。
私には宮本輝は合わないみたい。
純文学的なのはダメかも。
こう、「で、犯人だれ?」みたいな明確なほうがいいみたい。
推理小説のくせに犯人誰やねん!で終わるのは最悪。
けど、別にアメリカ映画は好きではない。
単なる天邪鬼であった。
あ、最後に宮本輝ファンのかた、すみません。